月1原発映画祭ニュースレター第2号

月1原発映画祭ニュースレター第2号

■ 今月のトピック「『核のごみ』最終処分場」
~文献調査に応募した北海道寿都町-ある地元団体の動きを報告~

「核のごみ」の最終処分については、第18回月1原発映画祭(2013年)で、フィンランドが世界に先駆けて着工した高レベル放射性廃棄物の最終処分場「オンカロ」を取り上げた映画「100,000年後の安全」を上映しました。
http://www.jtgt.info/?q=node/375

今年8月13日、北海道の寿都(すっつ)町が高レベル放射性廃棄物処分場選定についての文献調査の応募を検討していることが報道され、10月8日に正式に応募しました。9月、共同通信が町民100人に行ったアンケートによると、応募の賛否で反対が57%。最終処分場の受け入れについても反対が67%という結果でした。
https://www.kanaloco.jp/news/culture/bunka/article-227196.html
町民の反対にもかかわらず応募した背景については、様々な見方があります。
*北海道で「核のごみ処分場」に続々手が挙がる訳 
~背景には人口減や財政難など複雑な事情がある 東洋経済2020/10/9
https://toyokeizai.net/articles/-/379957
*「核のごみ」問題、北海道で起きる深刻シナリオ 
~ 寿都町、神恵内村が最終処分場の調査に応募 東洋経済 2020/10/14
https://toyokeizai.net/articles/-/381285

今月のトピックでは、町の動きに応じて8月27日に近隣市町村の住民により立ち上がった団体「北海道子育て世代会議」に注目しました。

〇 基礎知識1:寿都町の位置

寿都町は小樽市などのある後志(しりべし)管内にある。日本海に面し、対岸に直線距離約35キロで泊原発を望む。寿都町役場から札幌駅までの直線距離は約100キロある。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/450275

〇 基礎知識2:経緯

*2000年:「北海道における特定放射性廃棄物に関する条例」
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kke/bunkencyosa.htm
*寿都町での動き(2020年8月13日~11月11日):
http://www.jtgt.info/?q=node/2997
寿都町、近隣町村、道庁など、さまざまな立場からの動きを時系列でまとめてあります。

【「北海道子育て世代会議」の動き】

★8月27日、子育て世代や若者がまちづくりに参画していくことで持続可能な社会を実現していくことを目指して、任意団体として「北海道子育て世代会議」(以下、子育て会議)設立。メンバーは、寿都町に隣接する島牧村や黒松内町、また小樽や知床に住む子育て世代の人たち。
https://peraichi.com/landing_pages/view/kosodatesedai

★8月28日:片岡町長に要望書を提出 
1. 寿都町民、近隣市町村、全北海道住民に対し、書面での情報公開をすること
2.公開質問、議論を行うことのできる機会を設けること
3.18歳までの子どもたちに、彼らが理解できるような説明と十分な質疑応答の時間を設けること
4.文献調査への応募に関する全道の道民投票
この要望に町が応答しないのなら、「私たちは文献調査に反対します」と表明した。

★9月3日:町長から回答書を受け取る
提出時および、回答書を受け取った時のメンバーの感想の座談会を公開。
https://www.youtube.com/watch?v=1ky01faDtXM

町長の回答は「文献調査に移ってから要望書の1-3に対応する」との内容。メンバーは、要望と回答は一致していないと認識。思いを話し合った。

★9月13日・27日、オンライン勉強会を開催。
【よくわかる核のごみ“1”初級編】核ごみをウンチとオマルで例えたら?!核燃料サイクルと処分場のヒミツ
https://www.youtube.com/watch?v=ZrsRsaj1O30&t=3s

【よくわかる核のごみ“2”中級編】20億は私たちの電気代だった!?処分場行きの特急列車、途中下車はできません?
https://www.youtube.com/watch?v=J_PX-wuyqT8&t=719s

★10月17日、「小さな町の小さなマルシェ2020」内での青空トークセッション(島牧村)
https://www.youtube.com/watch?v=nonW4wCbHY0

公開質問状への町長の回答や8日の文献調査応募表明を受けて、メンバーが思いを話し合った。
*10月6日に町長へ提出した公開質問状
https://www.facebook.com/hokkaidokosodate/photos/pcb.134683111700868/134...
**マルシェを終えて。子育て会議事務局長で、黒松内の自然学校スタッフの佐藤ふたみさんのコメント:「文献調査への応募には残念な気持ち、悔しい気持ちもあったものの、マルシェのような明るいエネルギーで未来を作っていきたいと前向きな気持ちで話し合えました。また、メンバー同士が繋がるきっかけになり、お金を至上のものとするのではなくそれ以外の価値観を大事に楽しく生きていきたいよねという、私達が思い描いている未来をかたちにしているのもマルシェです。メンバーが初めて全員揃った嬉しさ、会場から応援のメッセージをもらった嬉しさや寿都町長をお誘いして実際にマルシェに来てくれた歩み寄りの嬉しさ、なんかも私達は感じていました」

★11月3日、寿都自然エネルギーフェス「風を感じて」オンラインイベント
https://www.youtube.com/watch?v=JSjAiAfN6Vs

〇 参考:この動きを地質・環境の視点で解説した講演会の記録

☆8月29日:南後志の環境を考える会「寿都・黒松内の地層について 持続可能な未来づくり(SDGs)の視座から見た原発と放射性廃棄物の最終処分の在り方」
北海道教育大学岩見沢校教授、日本環境教育学会北海道支部長・能條歩さん
https://www.youtube.com/watch?v=a_9B7Kb2_lU

*子育て会議の特徴をよく表していると思ったのは、10月17日の動画内であった「『(そんな未来に)しない』じゃなくて『どんな未来にしたいか』(で活動している)」というコメントです。彼らはこの8月以前からも、そのような思いで北海道の大地と向き合ってきた。そして子どもたちに伝える機会を持っている。関心と議論が世代やコミュニティを超えて広がる可能性を感じました。

文責:井上優子

■ 超ショートコラム「自分の言葉で答えよう」
~「原発ゼロの主張は無責任」って言われたら?~

無責任と言う理由は、電気が足りなくなるから? 今稼働中の原発は1-2基。でも電気は足りています。火力発電を増やしているのは事実。だけど原発は通常運転でも死の灰を出し、事故が起これば近づくこともできない。人間が扱ってはいけない原子力だから、そして地震大国だから、やめない方が無責任。安全な自然エネルギーを増やしていきましょう。立地地域の雇用について無責任と言うなら、廃炉作業で40年、雇用を守れます。(文京区 小林晶子)

◆「自分の言葉で答えよう」への回答募集

このコーナーへの投稿を募集します。
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お題:
「原発ないと困るでしょ」って言われたら?
「原発ゼロの主張は無責任」って言われたら?
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■ 1行ニュース

・宮城県知事、女川原発再稼働同意へ 被災地初、県議会賛成で年内表明(2020年10月14日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9e557416bc0bb4f67dd3b8d5dea6046c0318c5c

・海洋放出、月内に決定の報道後、見送りへ。福島第一原発トリチウム水(2020年10月24日) 
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020102300850&g=soc

■ 次回のニュースレター

次回のトピックは「原発の断りかた…三重県芦浜原発阻止20年」の予定です。

■ 月1原発映画の会

問い合わせ先  eigasai2020★jtgt.info ←★を@に置きかえてください。
http://www.jtgt.info/ (地域から未来をつくる・ひがし広場内)

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