月1原発映画祭ニュースレター 第1号

月1原発映画祭ニュースレター 第1号

■ 今月のトピック「いばらき原発県民投票のその後」
2019年7月14日(日)に第68回の月1原発映画祭/交流カフェで『恐怖のカウントダウン~東海第二原発を止めたい』を上映しました。

http://www.jtgt.info/?q=node/2451

当日、いばらき原発県民投票の会の事務局長である曽我日出夫さんにもゲスト参加していただき、いばらき原発県民投票についてお話をうかがいました。いばらき原発県民投票は、東海第二発電所の再稼働の賛否を問う県民投票条例の実施を求めた、住民直接請求を行おうという活動です。

注:住民直接請求とは参政権の一つであり、有権者総数の50分の1以上の署名をもって代表者が地方公共団体の長に請求できるものとして地方自治法で定められているものです。住民直接請求の署名集めは、代表者以外には受任者と呼ぶ登録を行った住民以外は行えません。住民直接請求の署名集めは開始日から2ヶ月以内とされていますが、この期間内に選挙が行われる地域については署名期間が延長されます。

曽我さんの第68回の月1原発映画祭でのトークは、以下のYouTubeのリンクで視聴できます。

https://www.youtube.com/watch?v=W7QyZoDul4w&t

元々、月1原発映画祭は2012年の東京電力管内の原子力発電所の稼働を問う原発都民投票の署名集めに参加した受任者が集まり、コンスタントに原発に関する映画の上映を行うことで活動を継続しようとスタートしたものです。原発都民投票と同様の住民直接請求の活動が茨城県でも行われるということで、スタッフとしてワクワクしながら曽我さんのお話をうかがいました。また、東海村を抱える茨城県ならではの事情や課題など、都内とは異なる面が大きいのだなと感じました。

曽我日出夫さんのトークの時点では直接請求の署名活動は計画段階でしたが、周到な準備期間を経て2020年の1月6日より署名活動がスタートしました。その後のいばらき原発県民投票による主な活動の状況は以下の通りです。

・2020年1月6日 住民直接請求の署名開始
記者発表の様子は次のYouTube動画をご覧ください。

https://youtu.be/_VZk4eqixPo

・2020年4月12日 全市町村での署名収集を終了
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、無事に、直接請求に必要な有権者総数の50分の1以上の署名が集まりました。

https://youtu.be/slf0lAVRzik

・2020年4月22日 全44市町村の選挙管理委員会に、署名簿の本提出
提出した署名は、計90,899筆!

・2020年5月25日 県民投票条例の制定を知事に本請求
「東海第二発電所の再稼働の賛否を問う県民投票条例」の制定を求める請求書が、知事に対して提出されました。
請求書に添えた署名は、計86,703筆(※)。法定必要数(48,601筆)の1.78倍でした。

※ 選挙管理委員会に提出署名から、無効や重複などを除いた有効数

・2020年6月8日 県議会における請求代表者の意見陳述
http://ibarakitohyo.net/wp/wp-content/uploads/2020/06/speech.pdf

・2020年6月23日 県民投票条例案否決
残念ながら、6月23日の県議会本会議において、県民投票条例案が賛成5、反対53で否決されました。
http://ibarakitohyo.net/wp/2020/06/23/result/

https://youtu.be/PciBka8Tisw?t=471
※ 動画は00:07:50からのスタートです。

・2020年7月5日 緊急シンポジウム「県民投票フェスvol.9:6月議会を振り返る」開催
緊急シンポジウムの当日の様子は次のYouTube動画をご覧ください。

https://youtu.be/yiGky-fGKm4

次のリンクに緊急シンポジウムに関する東京新聞の記事があります。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/40172

茨城県議会の審議経過については以下の記事があります。
<東海第二原発 再考再稼働>議会は県民の利害代弁を 筑波大准教授・佐藤嘉幸さん
https://www.tokyo-np.co.jp/article/47121

・2020年7月6日 県議アンケート結果
茨城県議会議員全59名への、アンケート調査の結果が公開されました。
http://ibarakitohyo.net/wp/2020/07/06/enquete/

いばらき原発県民投票は、県議会で県民投票条例案が否決されるという残念な結果となりましたが、必要数を大幅に上回る署名が集まったことは大きな成果だと思います。原発に対する県民の意識がそれだけ高まったということであり、そのためのさまざまな工夫は、さらに他の地域でのこうした活動に活かされていくことでしょう。今後の展開に期待したいと思います。

担当:工藤智行

■ 超ショートコラム「自分の言葉で答えよう」
〜「原発ないと困るでしょ」って言われたら?〜

使わないと決めるところがスタート地点

確率がどんなに低かろうと、いったん事故が起きてしまえば多くの人の「普通の生活」が奪われることを福島第一原発の事故で私たちは知った。もしそれが自分自身のことだと思うと、いや、それがたとえ他の誰かのことだとしても耐えられない。技術開発によって人はさまざまな課題を解決してきた。原発をゼロにすると決めることから、新たな方策を生み出せるのではないか。(練馬区 阿部峰子)

◆ 「自分の言葉で答えよう」への回答募集
このコーナーへの投稿を募集します。
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お題:
「原発ないと困るでしょ」って言われたら?
「原発ゼロの主張は無責任」って言われたら?

投稿の原稿はメールでeigasai2020★jtgt.info宛てにお送りください。←★を@に置きかえてください。

■ 1行ニュース
・仙台高裁が事故に対する国の責任を認める(2020年9月30日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200930/k10012641371000.html
https://www.asahi.com/articles/ASN9Z4RD6N9SUGTB00S.html

・河合弘之監督の映画『日本と再生』YouTubeでの無料公開が始まっています。
http://www.nihontogenpatsu.com/news/freerelease_renewable_energy.html

・北海道寿都町が「核のごみ」最終処分場の文献調査に正式応募(2020年10月9日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201009/k10012655301000.html

■ 次回のニュースレター
次回のトピックは「核のごみ」最終処分場文献調査に名乗りを上げた北海道寿都町の話題を取り上げる予定です。

■ 月1原発映画の会
問い合わせ先  eigasai2020★jtgt.info ←★を@に置きかえてください。
http://www.jtgt.info/ (地域から未来をつくる・ひがし広場内)

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