第82回 月1原発映画祭の報告

1月11日(土)谷中の家とオンラインにて、第82回月1原発映画祭を開催しました。参加者は23名で会場は満員です。まずは映画『決断 運命を変えた3・11母子避難』を鑑賞しました。

皆さんからは、「避難者の生の声を多く聞ける映画」「3.11当時を思いおこさせてくれた」「一人ひとりのたくましさ、強さが見える反面、それはそれぞれのわずか一部でしかないと理解する必要性を感じた」「女性(母)の目線での内容が深い。男性(父)との考え方の違いがあらわになっている部分も」などの感想が寄せられました。

90分の映画のあとは、広島の被爆者や福島からの避難者の研究をされている大学院生、佐藤優(ゆう)さんにお話いただきました。福島から広島に避難された3名の方の思いや、福島原発ひろしま訴訟と「黒い雨」訴訟とのつながりが紹介されました。被爆地ヒロシマに期待して避難したが、思い通りにいかなかった事例など、たいへん貴重なお話を聞くことができました。

交流カフェには15名ほどが参加され、ワインとミネストローネを楽しみながら、佐藤さんが広島に関心を持たれたきっかけなどをお聞きしました。参加者からは「避難者」ではなく「被害者」「被災者」ではないか、などのご意見が出ました。参加者同士の久しぶりの出会いもありました。

たくさんの方のご参加、本当にありがとうございました。
以下、佐藤さんの活動の情報です。

・「被曝者と若い世代をつなぐ集い」次回1月25日(土)オンラインにて
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScsQ1Mb9tcsAuHkbuPtUY4_nChjDltD...

・「被爆80年 核兵器をなくす国際市民フォーラム」2月8日(土)9日(日)
https://2025forum.nuclearabolitionjpn.com/?_gl=1*16h6lj7*_ga*OTQ5Mzc0OTg.....
まだプログラムの詳細は発表されていませんが、9日に佐藤さんが作った紙芝居『8月のウサギ 被服支廠物語』が上演されるとのことです。

・その紙芝居の制作を追った「広島ホームテレビ」の番組動画です。(24分)
『戦争を知らない世代の継承 うさぎ視点の”紙芝居”で戦争を表現』
https://www.youtube.com/watch?v=4Z6a2RZMJxA

・『切明千枝子歌集 ひろしまを想う』佐藤優編 レタープレス社(24年8月)
15歳で被爆した切明千枝子さんが詠まれた短歌を集めた1冊。
問合せは yuust2001★gmail.com ←★を@に置きかえてください。

・『しましまつうしん —福島原発ひろしま訴訟の足跡—』
提訴から10年の記録。佐藤さんも編集に参加されました。
問合せ:企画編集室ゆじょんと vc8m-tkd★asahi-net.or.jp ←★を@に置きかえてください。

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