2017年7月14日(金) "抜米TPP"/RCEP/日欧EPA/TiSA 停滞するメガ自由貿易協定はどこへ向かうのか? —アジア太平洋地域における貿易・投資の新たなルールを模索する—
"抜米TPP"/RCEP/日欧EPA/TiSA
停滞するメガ自由貿易協定はどこへ向かうのか?
—アジア太平洋地域における貿易・投資の新たなルールを模索する—
http://www.parc-jp.org/freeschool/event/170714.html
TPPやRCEP、日欧EPA、TiSAなど世界の経済大国が参加するメガ貿易協定(メガ
FTA)は、米国離脱や参加国の利害が対立し、長年の交渉を経ても妥結できない状
況が続いています。
メガFTAは、関税・非関税障壁の撤廃や、著作権や医薬品特許に関するルール、
電子商取引など第4次産業革命に対応するルール、国有企業の開放や政府調達へ
の外国企業参入など、WTOを超える自由化ルールが多く含まれています。
しかし先進国政府が求めるこれらの内容は、途上国・中所得国にとっては必ず
しも受け入れられる内容ではありません。同時に、先進国においても自由貿易が
もたらしてきた国内産業の空洞化や格差の増大などが問題とされていま
す。
ところが、TPPが成立すると目論んで推進していた勢力からは、「アメリ
カ主導のTPPがダメなら次は中国中心のRCEPを」という声や、「まずアメリカ抜
きのTPP(抜米TPP)を成立させてアメリカの復帰の受け皿を作ろう」などという
対応も見られます。しかし各国の事情や現代世界の複雑で深刻な状況を理解しな
いまま、そのような安易な方向転換をしても実現可能性はありません。
世界の貿易体制を今後どのようにすべきで、そこにはどのようなルールが導入
されるべきなのでしょうか? 欧米市民社会でも、アジアのいくつかの国でも、
そのことを議論し政策化する動きがみられます。
今回、国際経済学者、ジョモ・K・スンダラム氏が昨年に続き来日されます。
ジョモ氏は米国
でも活躍する著名な経済学者であり、2016年1月にはタフツ大学
「TPP影響試算」を調査研究されたメンバーでもあります。
この機会に、日本国内の政治家・研究者、NGOなど幅広い方々の知見を共有
し議論する会議を開催します。
折しも、本会議の開催直前の7月11日には、「米国抜きのTPP」に向け、日本政
府が箱根にてTPP首席交渉官会合を主催することになりました。会合の状況も
ふまえつつ、討論したいと考えております。ご参加をお待ちしております。
■日 時:2017年7月14日(金)13:00〜17:30(開場12:30)
■参加費:1000円 ※同時通訳あり ※予約優先
■会 場:衆議院議員第一会館 1F
国際会議場(東京メトロ国会議事堂前駅下車)
※議員会館1Fロビーで通行証をスタッフから受け取りご来場ください
国会周辺図 http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kokkaimap.htm
■プログラム(予定)
13:00 開会挨拶:篠原 孝(衆議院議員)
13:10 【第1部:特別記念講演】
米国抜きのTPPは参加国に利益をもたらすのか?
—今後の貿易協定に求められるルールとは
◆ジョモ・K・スンダラム(経済学者)
14:00
【第2部:TPP、日欧EPA、RCEP、TiSA—メガ貿易協定の現状と課題】
1.メガ協定とアジアの経済統合:*依頼中*
2.国会議員からの報告・問題提起
3.国際市民社会の運動と論点:内田聖子(PARC共同代表)
15:30 休憩
15:40 【第3部:今後の通商交渉に求められる価値と基本原則】
1.デジタル・エコノミー時代における知財・電子商取引:*依頼中*
2.SDGs達成のための貿易ルール:大野容子((公社)セーブ・ザ・チルド
レン・ジャパン/(一社)SDGs市民社会ネットワーク)
3.未来の貿易ルールとは—新国際経済管理と新秩序:
首藤信彦(国際政治学者)
※コメンテーター:上村雄彦(横浜市立大学教授)
17:10
【まとめ:貿易・投資のあるべき姿とは】
・進藤榮一(筑波大学名誉教授/国際アジア共同体学会会長)
・中川十郎(日本ビジネスインテリジェンス協会会長)
・ジョモ・K・スンダラム
17:30 終 了
※依頼中の部分は決まり次第、ウェブサイトに掲載いたします。
※プログラム・報告者は変更となる場合がありますことをご了承ください。
■お申し込み方法
メール・お電話にて事務局(下記)に、お名前、メールアドレス、申込人数を
ご連絡いただくか、下記のイベントお申込みフォームからお申込みください。
http://www.parc-jp.org/guidance/form06.html
【ジョモ・K・スンダラム氏略歴】
Jomo Kwame Sundaram
1952年マレーシア・ペナン州生まれ。経済学者。イェール大学、 ハーバード大
学卒業。2005年〜2012年、国連経済社会局の経済開発部事務局次長を務める。
2012年、国連食糧農業機関(FAO)の経済・社会開発局の事務局次長及びコー
ディネーターとなる。国際開発経済連合(IDEAs)の創設者であり、ジュネーブに
拠点を置く国連社会開発研究所の理事にも就任。2007年、経済学のフロンティア
を切り開いた若手に贈られるワシリー・レオンチェフ賞受賞。2008-2009年には、
第63代国連総会議長を務めたニカラグアのミゲル・デスコト・ブロックマン氏の
アドバイザーとしても活躍。ブロックマン氏は、IMF体制の改革に関する国連
専門家で構成する委員会(スティグリッツ氏も参加)のメンバーでもあった。
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◆主催◆
公正で持続可能な貿易・投資会議
Conference for Fair and Sustainable Trade and Investment
◆事務局・お問合せ・お申込み先◆
NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)
東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL.03-5209-3455
E-mail :office★parc-jp.org ←★を@に置きかえてください。
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