【報告】 第84回 月1原発映画祭 『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』
第84回 月1原発映画祭の報告です。
8月2日(土)酷暑のなかでしたが、谷中の家に21名が集まって映画を鑑賞しました。
元裁判長・樋口英明さんパートと、ソーラーシェアリングで挑む農家さんパートが交
互に描かれます。原発の危険性を伝える樋口さんのシンプルな理論を、映画はさらに
わかりやすくグラフや文字で伝えてくれます。「原発の敷地には地震は来ません」と
いう電力会社の言葉には会場から失笑が漏れました。原発事故で有機農業を一度はあ
きらめた農家さんの挑戦。希望あふれる映画ではありますが、主役のひとり、近藤さ
んの「絶望」の言葉の重さを忘れてはならないと思いました。
映画の終了とともに小原浩靖監督が到着され、さっそく30分ほどお話をしていただき
ました。お話は、フィリピン残留日本人の映画を撮ったことから始まりました。
https://wasure-mono.com/ 『日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人』
河合弘之弁護士がDVDを国会議員に配ったことから、映画のワンシーンが国会で引用
され、岸田首相(当時)にフィリピン残留日本人問題の早期解決を約束させ、今年25
年4月には石破首相がフィリピンを訪れ、国籍回復の作業が進んでいるとのこと。
「映画には社会を変える力がある。映画館は社会に開かれた場所であり、ポスターや
予告編から、その問題に関心のない人にも見てもらえる」と監督。
また、この映画については「農場ができていく」「作物が育っていく」というドラマ
性のお話や、浪江町請戸地区への思いなどが話されました。「なぜ原発をやめられな
いのか?」についての監督の答えは「やめ方がわからないんだと思う」
そして最後に9月6日(土)ポレポレ東中野で始まる次作の予告編が流れました。
https://hinata-movie.com/ 『陽なたのファーマーズ フクシマと希望』公式HPよ
り
—たべもの、でんき、笑顔も自給—
それは、新しい農業のかたち。そこには太陽光発電とともに若者たちの挑戦と成長の
姿があります。『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』の小原浩靖監
督が描く、笑顔あふれるファーマーズ・ドキュメンタリーの誕生。
監督は現在、全国の劇場へこの次作を届けるために、宣伝・配給費用をクラウドファ
ンディングで募っています。ひとつでも多くの劇場で上映されるようにご協力をお願
いできればと思います。(上記HPに支援方法があります。8月25日まで)
監督トークのあとは、模様替えをして交流カフェを行いました。河合弘之弁護士との
出会い、大学での上映の様子、農業における売電収入の重要性、太陽光パネルはリサ
イクル可能なこと(次作に答えがあるのでぜひ見てほしい)など、監督からさらにい
ろいろなお話を聞くことができました。映画のパンフレットやDVDを購入された参加
者に、監督はサインをしながら、それぞれ時間をかけて会話されていたのが印象的で
した。
今回参加者の皆さんからいただいたカンパは、すべて監督にお渡ししました。ありが
とうございました。9月6日から始まる『陽なたのファーマーズ』ぜひ足をお運びくだ
さい。まだポレポレ東中野のHPには載っていませんが、6日は監督と近藤恵さん、7日
は樋口英明さん、その他の日もたくさんのゲストが予定されているそうです。
新作『陽なたのファーマーズ』
https://hinata-movie.com/
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