2025年5月30日(金) オンライントーク:柏崎刈羽原発 事故時の被ばくシミュレーションはどうなっている?

【オンライントーク:柏崎刈羽原発 事故時の被ばくシミュレーションはどう
なっている?】
https://foejapan.org/issue/20250524/24080

柏崎刈羽原発の再稼働について新潟県の地元同意が焦点となっています。

先般、新潟県は事故時の被ばく線量シミュレーションを公表しました。しかし、
前提となる事故時の放射性物質の放出量は、福島原発事故の1万分の1のレベ
ルとなっています(注)。これは、先行する原子力規制委員会「屋内退避検討
チーム」の手法を踏襲したからです。その結果、被ばく線量は大幅な過小評価
となっています。

国際的に勧告されている一般公衆の被ばく限度は年間1ミリシーベルトです。
県のシミュレーションは、過小評価であるのにもかかわらず、いずれのケース
も1ミリシーベルトを、1週間で上回るエリアが生じる結果となりました。

また、いくつかのケースでは、原発の近くで、IAEAによる判断基準(実効線量
100mSv/週、甲状腺等価線量50mSv/週)さえも超える結果となりました。政府
の「緊急時対応(案)」(避難計画などをまとめたもの)では、大雪などの悪
天候の際は、5km圏内でも自宅などで屋内退避とするとなっていますが、大量
の被ばくを容認することになります。

このたび、避難問題に詳しく、「新潟県原子力災害時の避難方法に関する検証
委員会」のメンバーでもあった環境経済研究所代表の上岡直見さんに、県や国
のシミュレーションは何が問題なのか、万が一の事故の際、放射性物質はどの
ように拡散するのかについて解説していただきます。

あわせて、5月26日に開催された「院内集会&政府交渉:柏崎刈羽原発の再稼
働を問う~原発事故と地震・豪雪の複合災害で避難は可能?」についてもご報
告させていただきます。ぜひご参加ください。

注)福島第一原発事故におけるセシウム134と137の大気中への放出量は、日本
政府による推計(2011年6月)では約24PBq(P(ペタ)は10の15乗)とされて
います。一方、新潟県のシミュレーションでは、セシウム類の放出量は、ケー
ス2(24時間後に格納容器から漏えい+フィルタベント)で3.7TBq(T(テラ)
は10の12乗、1PBq=1000TBq)となっています。

日時:2025年5月30日(金)16:00-17:30
形式:オンライン開催(ウェビナー)Zoom
ゲスト:上岡直見さん(環境経済研究所代表)
▼詳細・申し込みはこちらから
https://foejapan.org/issue/20250524/24080

★【院内集会&政府交渉】柏崎刈羽原発の再稼働を問う~原発事故と地震・豪
雪の複合災害で避難は可能?
https://foejapan.org/issue/20250429/23871/

日時:2025年5月26日(月)
集会 12:30-14:00 /政府交渉(予定) 14:15-15:45

場所:参議院議員会館B104/オンライン(Zoomミーティング形式)
※会場ご参加の方は申し込み不要です。12:00から参議院議員会館のロビーに
て通行証を配布します。

お話:吉田隆介さん(柏崎市在住)
桑原三恵さん(規制庁・規制委員会を監視する新潟の会) ほか

主催:
原子力規制を監視する市民の会
国際環境NGO FoE Japan
規制庁・規制委員会を監視する新潟の会

▼詳細・オンライン申し込みはこちらから
https://foejapan.org/issue/20250429/23871/

★署名が1万筆を超えました!
5月26日に提出します。まだの方、ぜひ!
オンライン署名「柏崎刈羽原発の再稼働の前提となる緊急時対応(避難計画)
を了承しないでください」
https://chng.it/94WH8syz5c

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