クラウドファンディング・日本語版制作費用ご支援のお願い(PARC):誰のための水道民営化?『最後の一滴まで ヨーロッパの隠された水戦争』
PARCのオーディオ・ヴィジュアル(AV)部門が取り組んでいる、「水道民営化・
再公営化」をテーマとした新たな翻訳ドキュメンタリー作品のクラウドファン
ディングのご案内させていただきます。
----------PARCのオーディオ・ヴィジュアル部門からのご案内----------
今回の作品は、日本でも6月国会で審議入りした「水道民営化・再公営化」がテー
マです。ギリシャ
の社会派ジャーナリストがヨーロッパ6カ国・13の都市を4年間
かけて取材した力作で、2000年以降にヨーロッパを中心に進む水道の再公営化の
動きを丹念に描いたものです。また同時に、欧州債務危機後のギリシャやポルト
ガルなどには今、かつて途上国が強いられたような形で「財政再建計画」の一環
として水道民営化が迫られています。このような欧州の二つの「側面」を実によ
くまとめた作品です。世界のあちこちで起こる再公営化のトレンドと逆行して、
日本政府は9月からの臨時国会で、再び水道法改正案を可決しようとしています。
PFI改正案の問題も含めて、自治体と企業のコンセッション契約が促進されるこ
とには十分な警戒と検証が必要です。この映画は、日本の現状に非常に大
きな示
唆を与えてくれるものと確信しています。
ぜひ皆様にも、クラウド・ファンディングを通じて日本語版制作の輪に加わって
いただき、地域等で議論を始めるきっかけにしていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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★クラウドファンディング・スタート! 制作費用のご支援をお願いします!★
PARC新作翻訳ドキュメンタリー作品
誰のための水道民営化?
『最後の一滴まで ヨーロッパの隠された水戦争』
UP TO THE LAST DROP―THE SECRET WATER WAR IN EUROPE
https://motion-gallery.net/projects/parc2018
私たちが生きていく上で必須である「水」。2010年、国連総会は安全な飲料水
へのアクセスを人権の一つとする(The Human Right to
Water)原則を承認しまし
た。しかし1990年以降、世界の多くの国・自治体において水道サービスの民営化
が進み、途上国での水へのアクセスもまだ多くの課題が残っています。
日本でも2000年以降、水道事業への民間参入の道が開かれてきました。2018年
6月、国会で水道法の改正案が審議され、今まで以上に民間企業が水道事業に参
入しやすくなる「コンセッション契約」の推進を含む改正が検討されました(こ
の国会では成立せず秋以降に見送り)。水道事業は民間企業が担えばうまくいく
か? 公共サービスとは何かーー? 日本の私たちに突き付けられている喫緊の
課題です。
こうした中、ヨーロッパをはじめ多くの国・地域における注目すべきトレンド
があります。それは、民間
企業が担ってきた水道サービスを公営に戻す動き、す
なわち「水道の再公営化」です。2000年以降、世界では835件以上の水道再公営
化が行われてきました。それを牽引するのがヨーロッパの大都市の事例です。住
民の運動や地方議員からの提起によって水道事業が公共の手に取り戻されている
のです。再公営化を果たしたパリ市やベルリン市などの行政当局の担当者や議員
は、「民営化という幻想」を強く批判しています。
一方、2008年の欧州債務危機によって深刻な打撃を受けたギリシャやポルトガ
ル、アイルランドなどの国々には、欧州連合による財政再建計画の一環として水
道事業の民営化が押し付けられています。背後には、これらの国々を新たな投資
先として狙う水道企業と、そ
の企業と密接につながるフランス政府などの存在が
あるのです。再公営化によって水道サービスを公共に取り戻した自治体と、いま
まさに民営化を強いられている自治体ーー。同じヨーロッパにおいても、両者の
姿は明確に異なります。
こうした近年のヨーロッパにおける水道民営化・再公営化の実態を描いたドキュ
メンタリー作品が、『最後の一滴まで―ヨーロッパの隠された水戦争』です。作
品は4年間に及ぶ取材・制作期間を経て2018年にギリシャで公開されました。フ
ランス、ドイツ、ギリシャ、ポルトガル、イタリア、アイルランドの6か国・13
都市を綿密に取材し、自治体議員や市長、研究者、NGO、アクティビスト、そし
て民営化を推進する企業へのインタビューまで、多様な登
場人物が発言していき
ます。
本プロジェクトは、この本作品を翻訳し日本の皆様に広くご紹介することをめざ
します。水道民営化の問題は、日本でも非常に重要な課題であるにも関わらず、
これらヨーロッパの新しい動きについて国内で報道されることはほとんどありま
せんでした。その意味でも、今回この作品を日本でご紹介する意味はとても大き
いと言えます。特に、2018年9月からの臨時国会で再び水道法の改正法案が審議
される見込みである中、全国各地の市民や自治体議員・国会議員が水道民営化と
水道サービスのあり方について議論を始めるきっかけを提供してくれるでしょう。
ぜひ皆様からのご支援をお願いいたします。
★作品情報・あらすじと登場する自治体などは
↓↓
https://motion-gallery.net/projects/parc2018
★ご支援の方法
1. モーション・ギャラリーからのご支援
インターネットをご利用の方は、クラウド・ファンディグのプラットフォームで
ある「モーション・ギャラリー」を通してご支援いただけます。下記のウェブサ
イトにアクセスして必要事項に記入し手続きを行ってください。クレジットカー
ド決済の他、銀行振込・コンビニエンスストアからの入金も可能です。
https://motion-gallery.net/projects/parc2018
2. PARCに直接お申込み・入金
PARCに直接お申込み、ご入金いただくことも可能です。下記要項を事務局までお
知らせの上、銀行口座にお振り込みください。
お名前/ご住所/お電話番号/ご支援金額
ゆうちょ銀行 〇一九支店(019) 当座口座 0163403
名義: アジア太平洋資料センター
【ご支援の受付期間】
2018年8月6日~2018年10月31日
【DVD完成予定】2018年11月
【完成記念上映会】2018年12月上旬
★ご支援金額(1口)とリターン
〇3,000円
完成記念上映会へ1名様をご招待
〇10,000円 完成記念上映会へ2名様をご招待
完成DVD作品を1枚謹呈
〇30,000円 完成記念上映会へ2名様をご招待
完成DVD作品を1枚謹呈
PARC制作のDVD作品「水は誰のものか」を1枚謹呈
〇50,000円 完成記念上映会へ3名様をご招待
完成DVD作品1枚謹呈
PARC制作のDVD作品「水は誰のものか」を1枚謹呈
本作品の上映会での上映料1回分が無料に
本作品DVDパッケージ、フライヤーにお名前を記載(ご希望者のみ)
★販売方法・上映会開催
完成したDVDは、ウェブサイトまたはお電話、FAXでアジア太平洋資料センター
(PARC)にお申込みいただければ直接お送りいたします。また
一般書店や一般・
大学生協などからも注文販売が可能です。
上映会を開催されたい場合は、DVD1本を購入いただいた上で、上映1回につき1
万円+税の上映料がかかります。事前にPARCまでお申込み・お問合せください。
【お問合せ・お申込み】
特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル3F
TEL.03-5209-3455 FAX.03-5209-3453
E-mail: office★parc-jp.org ←★を@に置きかえてください。
HP http://www.parc-jp.org/
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