2016年4月13(水) 政府の地球温暖化対策計画へのパブリックコメント(パブコメ)〆切

2015年末に採択された”パリ協定”。
「早ければ2050年には温室効果ガスの排出を実質ゼロ(排出と吸収を
バランス)」を目標に掲げ、脱化石燃料時代に向けて、世界は大きく舵を
切りました。
ところが、日本政府による新しい「地球温暖化対策計画(案)」では、
十分な目標や効果的な施策を設けていず、原発の再稼働や石炭火力
発電の新増設を前提としています。
気候ネットワークからの呼びかけを転送します。
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日本政府は、2030年までの温暖化対策の
計画案に対する国民の意見を募集中です(期限は4月13日(水)まで)。
原発も化石燃料もない未来に向けて、たくさんの意見を
出しましょう。
また、意見を出すよう、まわりの方にもぜひ呼びかけてください。
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【パブリックコメント】

原発も化石燃料もない未来のため、政府に温暖化対策の意見を出そう!

詳細
http://www.kikonet.org/info/press-release/2016-04-07/pabukome-ontaikeikaku/
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■新しい地球温暖化対策計画(案)へのパブリックコメント募集中。

▼歴史的な国際条約「パリ協定」が誕生。「化石燃料の時代の終わり」へ

昨年、温暖化防止の新しい国際条約「パリ協定」が採択されました。
パリ協定は、地球温暖化を1.5〜2℃未満に抑えるために、早ければ2050年頃には
世界の温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることをめざすものです。これによっ
て、化石燃料の時代が終わりつつあることが世界の常識になりました。

日本ではこの20年間、省エネや再生可能エネルギー普及のための効果的な政策を
導入してこなかったため、温室効果
ガス排出削減は進んできませんでした。今
後、
パリ協定がめざす「実質ゼロ」に向けて、先進国であり世界有数の大排出
国である日本が貢献することが不可欠です。

▼政府が2030年までの新しい温暖化対策計画案を発表し、国民の意見を募集中

そんな中、政府は、今から2030年までの国の温暖化対策の目標や取組についてま
とめた計画「地球温暖化対策計画」の案を発表しました。いま、政府はこの新し
い温暖化対策の案について国民の意見を募集しています。

参考:環境省ウェブサイト「地球温暖化対策計画(案)」に対する意見の募集
(パブリックコメント)について(お知らせ)
https://www.env.go.jp/press/102259.html

しかし、パリ協定の目的を実現するためには、政府の計画案にある温室効果ガス
排出削減目標は不十分です。また、危険な原子力や汚い石炭を減らし、クリーン
な再生可能エネルギーや省エネ対策をもっと強化するべきです。省エネに効果的
な、キャップ&トレード型排出量取引制度の導入や炭素税といった政策をしっか
りとることも必要です(ちなみに、東京都は国より早く排出量取引を導入し、対
象事業所のCO2を25%減らすことに成功しています)。

■パリ協定を実現する温暖化対策に向けて意見を出そう!

今回の意見募集に対して、産業界の一部は、「発電時にCO2を排出しない」とし
て原発再稼働や新増設をすべきと主張する一
方、最もCO2排出の多い石炭発電を
活用するべきと言っています。また、2050年80%削減という長期目標の設定や、
排出量取引などの政策に強く反対しています。

参考:関西経済連合会の意見
http://www.kankeiren.or.jp/material/160401ikensho.pdf

気候ネットワークは、安全で安心な地球社会を将来世代につなぐためには、原発
も化石燃料もなくし、省エネを進め、再エネに切り替えていくことが必要だと確
信しています。パリ協定に合意した世界では、再生可能エネルギー100%に向け
た競走がすでに始まっています。日本が世界の流れに逆行するのではなく、前に
進むため、あなたの意見が必要です!

■地球温暖化対策計画(案)で最も大切な6つのポイント

気候ネットワークは、今回の意見募集に対して、約30個の意見を出そうと
考えています。その中でも特に重要なポイントを6つ紹介したいと思います。
みなさんが意見を考えるときの参考になれば嬉しいです。

1.長期的な排出削減目標「1990年比で2050年までに”少なくとも”80%削減」を
掲げるべき
2.中期目標は、1990年比で2030年までに少なくとも40〜50%削減という水準に
変更した上で国連に再提出すべき
3.原発・石炭重視ではなく、省エネ・再エネ重視のエネルギーミックスを基礎
とした温暖化対策にすべき
4.原発を温暖化対策に位置づけることはやめるべき
5.排出削減を促すため、地球温暖化対策税の抜本強化を進める方向で検討すべき
6.キャップ・アンド・トレード型排出量取引制度の早期導入に向けて検討を速
やかに進めるべき

*気候ネットワークの意見は、次のページから閲覧いただけます。
http://www.kikonet.org/info/press-release/2016-04-07/pabukome-ontaikeikaku/

■意見の提出方法
意見の提出方法は4つあります。それぞれの方法の詳細は環境省ウェブサイト
にてご確認ください。

1.政府のウェブサイトにて記入・送信する
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=19515...
2.郵送する
3.FAXする
4.Eメールする

一番簡単なのは政府のウェブサイトにて記入・送信することでしょう。ただ、その場合は
意見の入力欄の文字数の上限が2000文字ですので、「たくさん意見がある」という方は
複数回に分けて提出するか、他の方法を選ぶ方がいいかもしれません。
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【パブリックコメント】原発も化石燃料もない未来のため、政府に温暖化対策の
意見を出そう!(4月13日〆切)呼びかけの全文は次のウェブページにてご覧頂
けます。
http://www.kikonet.org/info/press-release/2016-04-07/pabukome-ontaikeikaku/

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TEL 075-254-1011 FAX 075-254-1012
kyoto@kikonet.org http://www.kikonet.org/

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