2016年3月14日(月) BUND(ドイツ環境自然保護連盟/FoEドイツ)来日セミナー 電力自由化後のドイツの歩み・ 核廃棄物「最終処分場委員会」のゆくえ

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BUND(ドイツ環境自然保護連盟/FoEドイツ)来日セミナー
電力自由化後のドイツの歩み・
核廃棄物「最終処分場委員会」のゆくえ
http://www.foejapan.org/energy/world/160314.html
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ドイツ最大の環境団体のひとつ、BUND(ドイツ環境自然保護連盟、FoEドイツ)の代
表フーベルト・ヴァイガー氏らが来日します。ドイツの原発・エネルギー問題の最前
線について報告し、日本の状況とも比較しながら意見交換します。ぜひご参加くださ
い。

【日時】 2016年3月14日(月)18:30~20:30
【場所】 パルシステム 東京本部 2F(東京・東新宿)
     http://www.palsystem-tokyo.coop/map/shinjuku_new.html

東京メトロ副都心線・都営地下鉄大江戸線東新宿駅B2出口から徒歩3分
JR山手線新大久保駅から徒歩10分

【プログラム(予定)】
1.放射性廃棄物の最終処分場問題
・最終処分場委員会の開催期限は2016年上半期。大詰めを迎える議論
・処分場委員会に参加するFoEドイツの主張
・市民参加の状況など
2. 電力自由化後のドイツの歩み
・1998年の電力自由化後、ドイツでは何が起こったか
・再エネ100%電力会社について
(Naturstromは、FoEドイツが設立に関わっている)
 安さの訴求は?大手の状況は?
・電源構成の開示、具体的には?
・石炭火力発電(ドイツでは、2000年代、各地での反対運動により
 かなりの数の計画が中止されている) 
・市民・地域主導のエネルギーシフトの現状について

話題提供: フーベルト・ヴァイガー(BUND/FoE ドイツ代表理事)
リヒャルト・メルクナー(BUND/FoEドイツ・バイエルン州支部理事)
コーディネート: 吉田明子(FoE Japan)

【主催】 FoE Japan  
http://www.foejapan.org/
【協力】 フリードリヒ・エーベルト財団、パルシステム連合会
【資料代】 500円 (FoE Japanサポーターは無料)

【申込】 下記申込みフォームからお申し込みください。
申込みフォーム(一般)  
https://www.foejapan.org/event/event_form.html  
申込みフォーム(サポーター) 
https://www.foejapan.org/event/spt_event_form.html
【問合せ】 info★foejapan.org 03-6909-5983(吉田)←★を@に置きかえてください。

●現在のドイツの状況と環境団体、FoEドイツの取り組み

1)高レベル放射性廃棄物最終処分場問題と市民参加
長らくゴアレーベンが最終処分場の候補とされてきましたが、安全性や住民の反対な
どにより2013年に白紙撤回されました。新たに審議会「最終処分場委員会」が立ち上
げられ、2016年までに選定基準を提案、2031年ごろまでに決定する予定です。
委員会メンバーには、各政党や各州の代表のほか、専門家や市民団体の代表も参加し
ており、FoEドイツからも、副代表のクラウス・ブルンスマイヤー氏が参加していま
す。市民の意見を伝えるために重要という一方、核廃棄物について責任を取るべきは
推進派であるという意見など、参加については内部でも複雑な議論がありました。各
地での意見交換会など、市民参加を促すための工夫がなされた最終処分場委員会の議
論もいよいよ大詰めを迎えています、
・最終処分場委員会(ドイツ) http://www.endlagerung.de/

2)エネルギーシフトの現状と政策
ドイツでは、1998年から電力小売自由化をしていますが、それだけで再生可能エネル
ギーを増やせたわけではありません。「安い電源」として石炭火力発電所の建設も多
数計画され(しかし多くが住民・環境団体の反対で撤回)、原発の電気を「クリー
ン」として売る電力会社もあります。
一方で、2015年には再生可能エネルギーの割合が30%以上に達するなど、再生可能エ
ネルギー優遇政策によるエネルギーシフトの実質的成果が着々と上がっています。建
設される再生可能エネルギーの半分近くが「市民のエネルギー(個人所有や共同発電
所)」であり、再生可能エネルギーの推進によって大手電力会社から地域や市民への
パワーシフトが起こっています。

●プロフィール

<フーベルト・ヴァイガー氏>Hubert Weiger
2007年よりFoEドイツ(ドイツ環境自然保護連盟)代表理事。またFoEドイツ・バイエ
ルン州支部代表理事。
1974年より自然保護連盟(FoEドイツの前身、バイエルンの環境団体)の代表メン
バーの一員であり、1975年のドイツ環境自然保護連盟創設者のひとり。
専門は森林生態学、農学など。また反原発運動にも40年来携わる。
ドイツ政府・持続可能な開発審議会委員、欧州自然財団理事、バイエルン州公共ラジ
オ評議会評議員、トランスペアレンシー・インターナショナルドイツ評議員、ドイツ
食糧農業消費者省・森林政策審議会委員 ほか。1947年生まれ。2011年9月、2012年3
月に来日し、福島、東京、福岡を訪問、講演。

<リヒャルト・メルクナー氏>Richard Mergner
2002年よりFoEドイツ・バエイエルン州支部理事。
経済地理学専攻。1990年よりFoEドイツ・バイエルン州支部ニュルンベルク事務所の
スポークスパーソン(専門担当官)。地域グループの取りまとめの他 、公的機関で
ある地域開発組合における環境団体の代表、地域開発計画の作成や遂行に関わる。
1999年からFoEドイツの交通政策分科会の代表をつとめる。欧州交通政策グループITE
や、プロテスタント教会の環境会議(KUK)メンバーなどもつとめる。2012年3月に来
日。

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「脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会」(eシフト)メーリングリストより転載

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